【なんとも上品　特製の衣でいただく串揚げ】

　白い壁に赤煉瓦の窓が特徴のお店の外観。店内に入ると、正面にも赤煉瓦の壁があります。「本物の赤煉瓦が気に入っています」と語る店長は、笑顔が素敵なとても気さくな女性です。開店は平成30年12月。店長にとって飲食店経営は初めてでしたが、柳川市内に串揚げのお店が少なかったことで、「やってみよう」と、開店を決めたそうです。店名の「あげあげ」とは、お店の中心メニューが串揚げということのほかに、覚えやすいこと、気持ちが高揚する「アゲアゲ」にも通じる景気のよさを表しているとのこと。来店されるお客さまは地元の方が多く、40・50代を中心に80代の常連さんも来店されるなど、幅広い世代に支持されています。

　串揚げに使う野菜は新鮮な地元産。さらに脂っこくならないように、パン粉を細かく砕いた独特の衣が素材の美味しさを引き立てます。訪問した日は、レンコン・椎茸・エリンギ・シシトウなどの野菜のほか、うずらの卵と豚バラを揚げていただきました。さっくりと揚がった衣が素材の味わいを損なうことなく、いくらでも食べられそうでした。串揚げ以外にも、お店の名物があります。じっくり煮込んだ牛スジの煮込みと、ホルモン炒めは注文の多い人気メニュー。飲み物では、マンゴーやオレンジ、レモンなどのフルーツを凍らせてグラスに入れたサワーなども好評です。

　店長の人柄もあり、男性でも女性でも、一人でも入りやすい気さくなお店の雰囲気です。店内のお客さま同士も和気あいあい。店長さんをはさんで、楽しい会話が飛び交うことも。「お店で初めて会ったお客さま同士が仲良くなっていくのを見ていると、お店をやってよかったなあと、幸せな気持ちになります」。店内の椅子の配色や、なにげなく出されるお皿の柄にも、店長さんのセンスの良さが光る素敵なお店です。