【世界の茶葉をポットで楽しむ紅茶の時間】

　福岡県内でも珍しい紅茶の専門店です。店内はイギリス製のアンティーク家具の調度品が、落ち着いた雰囲気を作っています。店長は20代の頃、イギリス滞在中に紅茶の魅力を知り、帰国して本格的に学びます。そして平成16年に柳川市の沖端で開店。開店当時は普通の喫茶店と思ったお客さまが、メニューにはないコーヒーを注文するなど「紅茶専門店と認識していただくまで、かなり時間がかかりました」ということですが、現在ではお店の存在がすっかり浸透し、幅広い年代の紅茶好きのお客さまがいらっしゃるお店になりました。柳川市外から訪れる固定のお客さまもいらっしゃるそうです。

　取り扱っているのは、インド・スリランカ・中国など、世界的な紅茶産地から仕入れた茶葉が中心です。「ゆったりとした時間を楽しんでいただけるように」と、2杯分以上は入っている大きなポットで紅茶を提供されています。おすすめは、お店の名前を冠した「リバーフロー」。白桃とキャラメルの香りをつけたフレーバーティーです。紅茶の魅力は「茶葉にお湯を注ぐだけという一見単純なものに思われますが、淹れるごとに風味が変化します。最適に淹れるために、お湯を注ぐ際は精神を集中し、気持ちを無にして淹れています」と語られる店長のお言葉に、紅茶への情熱を感じました。昼はランチもされていて「月替わり限定」や「ハンバーグランチ」にデザートと紅茶がセットでついてきます。

　訪問時は「柳川さげもんめぐり」を控えている時期で、1階に雛飾りが美しく飾ってありました。2階席からは、柳川の掘割を行く川下りの船が間近に見えます。柳川の風景を眺めながら、豊かな気分で世界の紅茶が楽しめるお店です。